おうち陶芸のススメ

【超入門】おうち陶芸でまず挑戦したい!初心者向け簡単作品アイデア集

Tags: おうち陶芸, 初心者, 作品例, 作り方, 簡単

おうち陶芸、最初の作品は何にする?

自宅で手軽に陶芸を始めたい、そんな風にお考えの方もいらっしゃるかもしれません。陶芸は、土に触れ、ものづくりの楽しさに没頭できる素晴らしい趣味ですが、「何から始めれば良いの?」と迷ってしまうこともありますよね。特に、最初にどんな作品を作れば良いのか、難しそうに見えてためらってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このサイト「おうち陶芸のススメ」では、自宅で気軽に陶芸を楽しむための情報をお届けしています。この記事では、自宅陶芸に初めて挑戦する方に向け、まず作ってみるのにぴったりの、簡単で達成感のある作品例をいくつかご紹介します。難しい技術は一切不要です。どうぞ、リラックスして読み進めてみてください。

なぜ最初は簡単な作品が良いのか

「せっかくなら大作に挑戦したい!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、陶芸は素材である土の扱い方や、乾燥、焼成といった工程に独特の性質があります。最初に無理なく作れる簡単な作品から始めることには、いくつかの大きなメリットがあります。

まずは肩の力を抜いて、「土と遊ぶ」くらいの気持ちで取り組んでみるのがおすすめです。

初心者さんにおすすめの簡単作品例と基本的な作り方

では、具体的にどのような作品から挑戦するのが良いのでしょうか。ここでは、特別な道具がなくても始めやすく、比較的簡単な作品を3つご紹介します。

1. シンプルなお皿(たたらづくり)

最も基本的な作品の一つが、平らなお皿です。粘土を板状に伸ばす「たたら」という技法を使って作ります。

作り方のポイント:

  1. 粘土を適量用意し、手や麺棒などで均一な厚さの板状に伸ばします。厚さは5mm〜1cm程度がおすすめです。薄すぎると乾燥で割れやすくなります。
  2. 伸ばした粘土板から、好みの形(丸、四角など)にカッターやナイフで切り抜きます。
  3. 切り抜いた粘土板の縁を指で軽く持ち上げたり、型の上にそっと乗せたりして、緩やかなカーブをつけます。完全に平らでも構いません。
  4. 縁の処理(面取りや丸み付け)をして完成です。

なぜ簡単なの? 立体的な形を作る必要がなく、粘土を均一に伸ばして切る、というシンプルな工程で作れます。サイズを変えれば、豆皿から取り皿まで様々な用途のお皿が作れます。

2. 小さな湯呑みやマグカップ(紐づくり)

側面を積み上げていく「紐づくり」という技法は、初心者の方が立体的な形を作るのに適しています。

作り方のポイント:

  1. 湯呑みの底になる部分を、粘土を丸めて平らに潰したり、たたらの要領で作ったりします。
  2. 粘土を手のひらで転がして、指の太さくらいの「紐」を作ります。
  3. この粘土紐を、底の縁に沿って積み重ねていきます。一段積むごとに、内側と外側から指でしっかりと馴染ませ、段差を消していきます。
  4. 好みの高さになるまで紐を積み重ね、形を整えます。マグカップの場合は、別に作った取っ手をしっかりと取り付けます。
  5. 縁の処理(口当たりを滑らかにする)をして完成です。

なぜ簡単なの? 一度に大きな形を作る必要がなく、少しずつ積み上げていくため、形をコントロールしやすい技法です。ゆっくりと作業を進められます。

3. 箸置きや小さな飾り(手びねり、たたら)

最も手軽に始められるのが、小さな小物です。粘土を好きな形に丸めたり、板状にして型を抜いたりするだけで作れます。

作り方のポイント:

  1. 粘土を少量用意します。
  2. 手びねり: 粘土を指先でつまんだり、丸めたり、伸ばしたりして、自由な形を作ります。動物や星、ハートなど、アイデア次第で様々な形が作れます。
  3. たたら: 粘土を板状にし、クッキー型などで抜いたり、ナイフで好きな形に切り抜いたりします。

なぜ簡単なの? 使う粘土の量が少なく、乾燥や焼成で大きな問題が起こりにくいです。失敗してもすぐにやり直せる手軽さがあります。ちょっとした隙間時間にもサッと作れます。

作品をより楽しむためのアイデア

簡単な作品でも、少し工夫するだけでオリジナリティあふれる作品になります。

乾燥と焼成について

作品ができたら、しっかり乾燥させる必要があります。直射日光やエアコンの風が当たらない、風通しの良い場所でゆっくりと乾燥させてください。厚みにもよりますが、数日から1週間程度かかることが多いです。

乾燥が終わったら、陶芸用の窯で焼成します。ご自宅に電気窯がない場合は、地域の陶芸教室や工房、焼成代行サービスなどを利用するのが一般的です。インターネットで「陶芸 焼成代行」などと検索すると、サービスが見つかります。料金は作品の大きさや重さによって異なりますが、小さな作品であれば比較的安価に依頼できる場合が多いです。釉薬(ゆうやく:焼き物の表面にかけるガラス質のうわぐすり)を塗ってから本焼成すると、美しい色や質感を楽しめます。

失敗しても大丈夫!まずは楽しむことから

初めての陶芸で、作品が思い通りにならないことや、乾燥中にひび割れてしまうこともあるかもしれません。でも、心配しないでください。陶芸は土と向き合うこと、そしてプロセスを楽しむことが大切です。失敗は誰にでもありますし、それもまた学びの一つです。

大切なのは、「完璧な作品を作る」ことよりも、「粘土に触れて、ものづくりを楽しむ」ことです。まずは簡単な作品から始めて、土の感触や形ができていく様子をぜひ楽しんでみてください。

まとめ

自宅陶芸の第一歩として、シンプルなお皿、湯呑み、箸置きといった作品は、初心者の方が土に慣れ、基本的な技法を身につけるのに最適です。特別な道具がなくても始められるものが多く、達成感も得やすいでしょう。

「何から始めようか」と迷っていた方も、まずは今回ご紹介したような簡単な作品から挑戦してみてはいかがでしょうか。土に触れることで心が落ち着き、ものづくりに没頭する豊かな時間を自宅で過ごすことができるはずです。

もし道具や材料についてさらに詳しく知りたい場合は、サイト内の「【初心者向け】おうち陶芸、これだけあれば大丈夫!最低限必要な道具と揃え方ガイド」や「【初心者向け】おうち陶芸の第一歩!扱いやすい粘土の選び方と種類を徹底解説」といった記事もぜひ参考にしてみてください。あなたの「おうち陶芸」ライフが楽しいものになりますように。