【初心者向け】おうち陶芸、これだけあれば大丈夫！最低限必要な道具と揃え方ガイド
「おうちで陶芸を始めてみたいけれど、どんな道具が必要なの？」「初期費用が高そう…」
そうお考えの初心者の方もいらっしゃるかもしれません。陶芸と聞くと、たくさんの専門的な道具が必要に思えるかもしれませんが、ご安心ください。自宅で楽しむおうち陶芸なら、驚くほど少ない、最低限の道具から始めることができます。
この記事では、おうち陶芸を始めるにあたって「これだけは揃えておきたい」という道具をご紹介し、それらをどのように揃えたら良いか、予算に合わせた考え方なども含めて解説いたします。道具の不安を解消し、おうち陶芸への第一歩を踏み出すためのお手伝いができれば幸いです。
なぜ最低限の道具で始められるのか
陶芸には、粘土をこねる、形を作る、削る、装飾するなど、様々な工程があります。本格的な陶芸教室や工房では、電動ろくろや専用の削り道具など、専門性の高い道具が多数使われます。
しかし、おうち陶芸では、まずは手びねりという技法を中心に、自分の手と簡単な補助具を使って形を作ることが一般的です。この手びねりであれば、複雑な道具は必要なく、身近なもので代用できるものも多くあります。最初は最低限の道具で始め、慣れてきたら少しずつ必要なものを買い足していくのがおすすめです。
おうち陶芸の「これだけは揃えたい」最低限の道具リスト
では、具体的にどのような道具が必要なのでしょうか。ここでは、粘土を扱う上で最低限あると便利な道具をリストアップします。
- 粘土: これがなくては始まりません。初心者の方は扱いやすいもの（例：信楽や瀬戸の白い粘土など）を選ぶと良いでしょう。既に別の記事で詳しく解説していますので、そちらもご参照ください。
- 作業板または下敷き: テーブルや作業台を汚さないために必須です。木の板、プラスチック板、大きめのカッターマットなど、表面が滑らかで粘土がくっつきにくいものが適しています。新聞紙やビニールシートでも代用できますが、安定した板状のものが作業しやすいでしょう。
- ヘラまたはカッター: 粘土を切ったり、表面をならしたりするのに使います。陶芸用のヘラが理想的ですが、家庭用のプラスチック製ヘラや、刃が折れるタイプのカッターナイフ（ただし取り扱いには十分注意してください）でも代用可能です。刃物を使う際は必ず安全に配慮してください。
- 細工棒または竹串: 粘土に穴を開けたり、模様を描いたり、細かい部分を整えたりするのに便利です。陶芸用の細工棒はもちろん、竹串、割り箸の先、使い古しのボールペン（インクの出なくなったもの）なども代用できます。
- 霧吹き: 作業中に粘土が乾燥しすぎるのを防ぐために使います。水を入れた霧吹きを準備しておきましょう。
- 筆またはスポンジ: 表面を滑らかにしたり、化粧土などを塗ったりするのに使います。使い古しの絵筆やメイクブラシ、キッチン用スポンジを小さく切ったものでも構いません。
- 水を入れる容器とタオル: 手や道具を洗ったり、粘土の固さを調整するための水を準備したりするのに必要です。バケツや大きめのボウル、古タオルを用意しましょう。
道具の選び方・揃え方
これらの最低限の道具は、専門の陶芸用品店だけでなく、身近な場所でも手に入れることができます。
- 陶芸用品店・ネットショップ: 陶芸に特化した道具が揃っており、品質も確かです。初心者向けのセットが販売されていることも多く、何を買えば良いか迷う場合に便利です。
- ホームセンター・100円ショップ: 作業板になる板材、カッター、竹串、霧吹き、バケツ、タオルなどは、これらの場所で安価に手に入ります。特に100円ショップでは、ヘラになりそうなキッチン用品や、細工に使えそうなアイテムが見つかることもあります。
- 身近なもので代用: 上記リストで触れたように、竹串や割り箸、使い古しの筆など、家庭にあるもので代用できるものも多数あります。まずは手持ちのもので試してみるのも良いでしょう。
最初は全てを完璧に揃えようとせず、まずは最低限のリストにあるものから始めてみるのがおすすめです。お試しセットなどを利用するのも、初期費用を抑えつつ必要なものが一通り揃うので良い方法です。
道具を揃えたら、さっそく始めてみましょう
最低限の道具が揃ったら、いよいよおうち陶芸の世界へ一歩を踏み出す準備が整います。難しく考える必要はありません。まずは粘土を触ってみることから始めてみてください。粘土の感触を楽しみながら、自由に形を作ってみましょう。
最初のうちは、思うような形にならなかったり、失敗してしまったりすることもあるかもしれません。しかし、それも陶芸の過程の一部です。失敗を恐れず、まずは「楽しむ」ことを一番に考えてみてください。道具はあくまであなたの作品作りを助けるツールです。
まとめ
おうち陶芸を始めるのに、たくさんの高価な道具は必要ありません。この記事でご紹介した最低限の道具があれば、十分に楽しむことができます。
「道具が高そう」「何が必要か分からない」といった不安があった方も、この記事を読んで少しでも安心していただけたでしょうか。まずは必要最低限のものから少しずつ揃えて、気楽な気持ちでおうち陶芸を始めてみましょう。
道具の準備が整ったら、次はどんな作品を作ってみようか、ワクワクしてくるはずです。あなたの手から生まれる世界に一つだけの作品作りを、どうぞ楽しんでください。