おうち陶芸のススメ

おうち陶芸の粘土の悩み解決!開封後の正しい保管方法と再生方法

Tags: おうち陶芸, 粘土, 保管方法, 初心者, 再生

自宅で気軽に陶芸を楽しむ「おうち陶芸」。いざ始めてみようと思っても、「粘土の扱いは難しそう」「一度使った粘土はカチカチになるの?」といった不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

特に、購入した粘土を一度に使いきれず、保管に困るという声もよく聞かれます。粘土の状態が悪いと、せっかくの作業がうまくいかなかったり、作品にひび割れの原因になったりすることも。

ですがご安心ください。おうち陶芸用の粘土は、いくつかのポイントを押さえれば、開封後も良い状態を保つことができます。また、もし固くなってしまっても、ある程度は再生させることも可能です。

この記事では、おうち陶芸を快適に続けるために知っておきたい、粘土の正しい保管方法と、固くなった粘土の再生方法について、初心者の方にも分かりやすく解説します。

なぜ粘土の保管が大切なの?

陶芸用の粘土は、水分を含むことで形を成せる状態になっています。この水分が蒸発して乾燥してしまうと、粘土は硬くなり、作業が難しくなります。さらに乾燥が進むと、カチカチになってしまい、形を作ることができなくなります。

また、保管状態が悪いと、カビが生えてしまうこともあります。カビが生えた粘土は、そのまま使用するとアレルギーの原因になったり、作品に影響が出たりする可能性も考えられます。

粘土を良い状態で保つことは、スムーズな成形作業や作品の品質にも関わる、とても大切なことなのです。

おうち陶芸用粘土の正しい保管方法

粘土を良い状態で長持ちさせるための基本は、「乾燥を防ぐこと」と「清潔に保つこと」です。

1. 開封後の粘土はしっかり密閉する

購入した粘土は、袋に入った状態で売られています。一度開封したら、残った粘土はできるだけ空気に触れないように密閉することが重要です。

2. 適度な湿度と温度を保つ

粘土は急激な温度変化や乾燥に弱いです。直射日光が当たる場所や、暖房器具の近くなど、温度が高く乾燥しやすい場所での保管は避けてください。

3. 長期保管の場合の注意点

数ヶ月〜1年以上など、長期間保管する場合は、定期的に粘土の状態を確認し、乾燥しているようであれば霧吹きで軽く水分を補うなどの手入れが必要になることもあります。ただし、水分を与えすぎるとカビの原因になるため、少量ずつ様子を見ながら行いましょう。

また、異なる種類の粘土を一緒に保管すると、性質が変わってしまう可能性があります。種類ごとに分けて保管することをおすすめします。

固くなってしまった粘土の再生方法

「しっかり密閉したはずなのに、なぜか少し固くなっている…」そんな時でも、まだ諦めるのは早いです。多少固くなった粘土は、水分を加えて練り直すことで再生できる場合があります。

1. 水を加える

固くなった粘土に、霧吹きなどで少しずつ水を吹きかけます。粘土全体に均一に水分が行き渡るように、表面だけでなく、中に染み込むように意識します。

2. なじませて練り直す

水を加えたら、しばらく時間をおいて粘土に水分がなじむのを待ちます。その後、手でしっかり練り直します。パン生地をこねるように、粘土の中の空気を抜きながら、水分と粘土を均一に混ぜ合わせるイメージです。

注意点

粘土の保管に関するよくあるQ&A

Q: 冷蔵庫での保管は良いですか?

A: 基本的には、冷蔵庫での保管は必須ではありません。ただし、夏場などで室温が高くなりすぎる場合は、粘土の乾燥や劣化を防ぐために冷蔵庫の野菜室などで保管する方法もあります。ただし、他の食品に匂いが移らないように、しっかりと密閉することが重要です。

Q: 使った粘土をもう一度使うには?

A: 成形途中で失敗したり、削りカスが出たりした粘土は、乾燥していなければそのまま練り直して再び使用できます。ただし、異物が混入しないように注意し、他の粘土と混ぜる場合は種類や硬さを考慮しましょう。完全に乾燥してしまった作品を水に戻して再利用することも可能ですが、時間と手間がかかります。

まとめ

おうち陶芸で使用する粘土は、適切な保管方法を実践することで、開封後も良い状態を保ち、長く使用することができます。密閉して乾燥を防ぎ、涼しい場所で保管することを心がけましょう。

もし粘土が少し固くなってしまっても、慌てずに水を少しずつ加えて丁寧に練り直せば、再生できる可能性が高いです。

粘土の状態を良く保つことは、おうち陶芸をより快適に、そして作品作りを成功させるための大切なステップです。ぜひ今回ご紹介した方法を試して、心地よいおうち陶芸の時間をお楽しみください。